わがグリーの愛唱歌のひとつである「いざ起て戦人よ」に関して、下記のように調査し結果をまとめましたので、ご報告いたします。
この件に関して、グリーアルバムの編集者でもある北村協一先生にご協力いただきました。
【問題点】
T-1の歌詞で、中間部T-1が、「うしおーーーのごとくー」と歌うのに対し、低音3部が「うしおのごとくに」と入る箇所です。現在2種類の楽譜が、当グリー内に出回っています。
ひとつは、上記の歌い方、「うしおーーーのごとくー」(手書きの譜面:譜面#1)
もうひとつは、 「うしおーーのごとくにー」(グリーアルバムより抜粋:譜面#2)。
【原因】
原曲から日本語に訳詞する際、原曲の音符の数に対して、日本語の文字の数がうまく音符の数通りに当てはまるか?が、問題点の一つになります。
音符の数と文字の数の違いが、この混乱を引き起こしたと想像されます。
【調査】
原曲を調べることは、まず不可能ですので、上記の訳詞が原因だと推測し調査すると、
1)T-1の「うしお」の「お」のCの二分音符と次の付点八分音符が、タイで結ばれている場合
(譜面#1)、歌詞が後ろにずれ込んで「のごとく」となり、「に」が余分になり割愛された
のだろう。つまり「に」を付ける音符がない。
2)低音部は、音符の数と文字の数が合い、「ごとくに」と歌えるが、T-1との歌詞の「ずれ」
が生じることになる。
3)その歌詞の「ずれ」が気になるから、グリーアルバムでは「ずれ」をなくした歌い方
(譜面#2)にし、それが一般化した。
2種類の譜面があることを考慮した上で次の見解がうまれた。
4)タイがあるほうが、訳詞の「ずれ」はあるが、音楽的だろう。なぜなら、
5)その2小節前の「うたごーーーえあわせてー」にタイがあり、音楽の形は次の2小節も
その部分と同じだと推測される。
つまり2小節前の「うたごーーーえあわせてー」の音楽と訳詞はタイを使った構成で歌っており、
次の 2小節を 「うしおーーのごとくにーー」とタイなしで歌うより、 (譜面#2)
「うしおーーーのごとくーー」と歌うほうが、音楽的に形になる。(譜面#1)
この3つの「ーーー」を一致させることに、その音楽性があるという、見解です。
【結果】
現在、少なくとも2種類の楽譜が出回っています。そしてどちらも正しいです。わがグリーは、第三回定期演奏会では、譜面#1で歌っており録音されてます。したがって今まで通りに歌って何の支障もないと判断されます。ただ今後他のグループと合同演奏する機会があれば、お互いの歌い方を知り、合わせれば問題はありません。最後に北村先生より、「タイの有無より、皆さんが楽しく歌えることが大事です。」と温かいお言葉をいただきました。ありがとうございました。
以上